じっくり話を聞いてくれる歯医者、やさしい小児歯科医をお探しなら、柏市豊四季駅から徒歩3分の「森の歯科医院」へ。流山おおたかの森からのアクセスも良好。

医療法人社団 豊森会
歯科医院

千葉県柏市豊四季204-22 グランジャルダン1F

豊四季駅から徒歩3分、入り口の正面に駐車場あります

受付時間

9:00~12:00/14:30~19:00
木曜休診・土日は17:00まで
※駐車場あります

虫歯が ナイ のは ヨイヨイヨイ

04-7141-4141

インプラントについて考えてみよう

お口の健康講座

インプラントについて考えてみよう

歯を失ってしまった欠損部に対して歯を作る方法の1つに「歯科インプラント」あるいは「デンタルインプラント」という治療があります。略して「インプラント」と呼ばれることが多いので、一般にインプラントと言えば歯の治療のこと、という理解をされている方が多いのではないでしょうか。歯科インプラントは今や広く認知された治療方法だと思います。

でも、インプラント治療については色々と情報が錯綜しているところもあるのではないかと思います。「とても良い治療だから絶対にやった方が良い」と言われたり、「実際にインプラントをやったけれども調子が悪い」という人の話を聞いたり。高額な治療費にびっくりしたり、歯科医院によって治療費が異なっていたり。安全な治療だと説明されたり、一方で事故や訴訟のうわさを聞いたり。インプラントって、本当のところはどうなんだ?という気持ちになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、「インプラントについて考えてみよう」というテーマでお話をさせていただきます。私の個人的な意見も含めながら、インプラントについての本音を語ろうと思いますので、どうかお付き合いください。

インプラントってなに?

インプラントとは、「身体の中に埋め込むもの」という意味なので、身体の内部に埋入する人工物は全部インプラントと呼びます。心臓のペースメーカーや人工内耳、脳動脈クリップや人工関節など、体内に埋入した人工物は全てインプラントだし、歯を作るために顎骨に埋入する人工歯根も同様にインプラントと呼ぶのですが、今はこの人工歯根(歯科インプラント)が広く一般的に用いられるようになり有名になったので、インプラントと言えば歯の治療のこと、という印象があるのだと思います。

もちろんインプラントは歯の治療という認識でいて構わないと思うのですが、稀にインプラントを理由にMRI検査を断わられるというトラブル(?)があるようなので、インプラントと言っても歯だけじゃなく心臓とか耳とか色々あるのだ、という事を知っておくのも大切なのかな、と思います。

インプラントとMRI検査の安全性については、また改めて別の機会に詳しくご説明させていただこうと思いますので、今回はインプラント治療に関する一般的な内容を中心にお話をいたします。

インプラントのメリットは?

歯を失ったところに歯を作る治療法は、ブリッジ、入れ歯、インプラント、歯の移植など、様々な選択肢がありますが(当院の治療方針のページもご参照ください)、現在のところ、その中で最も長期予後が期待できる治療法はインプラントだと思います。インプラントのメリットは色々ありますが、①しっかり咬めること、②長持ちすること、③見た目が綺麗なこと、という3つが大きな特徴ではないでしょうか。もちろん他にもメリットはありますが、まずこの3つの利点について注目していきましょう。

メリット①:しっかり咬める

自分の歯と同じように硬いものがしっかり咬めること。インプラントはそこが入れ歯とは異なります。もちろん、入れ歯も上手に作れば痛くなく何でも食べられるようになりますし、入れ歯ならではの利点というのもあります。ですが、入れ歯とインプラントの咀嚼効率を比較した場合、ぴったりと良く合った入れ歯と比べても、インプラントは入れ歯の倍以上の咀嚼力が得られると言われます。咬む・食べるという点においては、インプラントは入れ歯よりも優れています。またブリッジの場合も、入れ歯と違って硬いものもしっかりと咬んで食べることが出来ますが、ブリッジは構造上どうしても咬む力が隣の歯への負担になってしまいます。もちろんブリッジだからすぐにダメになるという事はありませんので長く使えますし、ブリッジも利点が多い優れた治療方法なのですが、どうしても自分の歯には負担がかかります。インプラントは逆に隣の歯に加わる咬合力を減らしてくれるので、残った自分の歯を長持ちさせることにもつながるのです。この「しっかり咬める」と言うのがインプラントの最大の利点だと思います。

メリット②:長持ちする

インプラントは予知性が高く、一般的に長く持たせることができます。どうすれば長持ちするのか、もちろん定期的なメンテナンスは大切ですが、インプラント成功のために最も重要なことは「術前の診断」なのです。私は極端に言えばこの診断こそがすべてだと思っています。埋入術式やメンテナンスよりも重要なこの「術前の診断」にこそ、専門的な知識や技術や経験が必要となるのですが、ちゃんとした診断さえできていれば長く持つインプラント治療が可能になります。インプラントは欠損部補綴として最も長期予後が期待できる治療法だと思います。この長く持つというメリットは、インプラント自体が長く使える、ということも大切ですが、残った自分の歯の寿命を延ばすことができたり、咬む力が骨に伝わることで歯槽骨が保たれる、筋力が保たれる、血流が保たれる、といった健康長寿において有利な点も色々とあります。歯を失う原因の一つである過剰な力をインプラントが支えてくれるので、自分の歯は楽ができて、結果的に他の歯の寿命を延ばすことが可能になるのです。ちゃんとした診断ができればインプラントは「長く持つ」し、それによって残った他の歯も長く持つようになります。

メリット③:見た目が綺麗

インプラントの上部構造には、セラミックやジルコニアなどの見た目が白くて綺麗な素材がよく用いられるため、一般的にインプラントの見た目はキレイです。厳密に言えば、骨量や歯肉形態との関係によって、前歯部などの審美領域ではインプラントよりブリッジや床義歯の方が審美的に作りやすい、という事もありますが、インプラント治療は見た目も重要視されるべき治療です。もちろん見た目が重要なのはインプラントに限らず歯の治療全般に言えることなのですが、「インプラント治療は何を持って成功とするのか?」という基準を決定する国際会議では、患者と歯医者の両者が共に満足のいく審美性が保たれていること、という条件が成功基準として話し合われているところを見ても、機能性・審美性が長期にわたって保たれてこそのインプラントなのだと思います。そのためには、歯科医師側には高い専門知識と技術が求められ、そして患者側には治療への理解と協力が必要になります。しっかり咬めて、キレイで、長く持つ、これこそがインプラントのメリットなのだと思います。

インプラントはとても優れた治療法です。メリットもこれだけではありません。でも、いったい何がどのように優れているのか、どんな点が他の治療法と比較して有利なのか、という事については、患者さん一人一人のお口の状態や生活環境などによって個別の事情がありますので、メリットも一人一人みんな異なります。だからこそ、しっかりと説明を受けて、ちゃんと理解した上で検討する、ということが大切なのです。大事な自分の身体です。どんな治療を受けるのか、決して安易に決めてはいけません。

インプラントのデメリットは?

インプラント治療は良い事ばかりではなく、デメリットが存在します。治療に限らず、全ての物事にはプラスとマイナスがあり、基本的にどちらかだけという不自然な事はありません。光と影、陰と陽は必ず両者とも同じ量だけ存在するものなので、大きなメリットには大きなデメリットもあるのだ、というつもりで物事をとらえて、良い所も悪い所も、どちらの立場からも正しい情報を取り入れて、その上で自分は何を選択するのか、という意思決定をするべきだと思います。インプラントのデメリットは、大きく4つあると思います。①治療費が高額であること、②治療期間が長いこと、③メンテナンスが必要であること、④治療が怖いこと。ではこの4つの欠点について考えていきましょう。

デメリット①:治療費が高額である

インプラントは高額な治療です。使用するシステムや術式、あるいは歯科医院によって金額の差はありますが、自費治療なのでインプラントは高いです。これが1番のデメリットだと思います。当院ではストローマンというメーカーのインプラントを使用していますが、インプラント(人工歯根)と上部構造(被せ物)を合わせて1本30万円でやらせてもらっています。滅菌環境を整え、使用したインプラントや器具のロット番号を管理して、より良い材料を選択し、使いまわしをせず、術者自身が納得のいく治療を行いたいと思うと、インプラント治療は技術料だけではなく材料費などのコストがどうしても高くなります。出来るだけ患者さんの負担を抑えようと努力はしていますが、それでもやはり高額です。ですから患者さんには、インプラント治療という漠然としたくくりで金額が高いのだ、という認識ではなく、どんなインプラントを使用して、どんな上部構造になるのか、保障や管理は行き届いているのか、という高額な治療費の根拠となる部分までしっかりと納得して頂く必要があるのかもしれません。インプラントをご検討の際には、是非とも歯医者さんに使用するインプラントの種類やシステム、術前にCT検査はするのか、という細かい所まで説明してもらって、納得してから治療を受けましょう。

デメリット②:治療期間が長い

インプラント治療は一般的に、ブリッジや入れ歯と比べると完成までの治療期間が長いです。例えば歯を抜いた後、抜歯窩に骨が出来るまで2~3カ月おいて、骨ができたらインプラントを埋入し、今度はインプラントが骨に根付くまでもう2~3カ月待って、それからやっと歯が入る、と言うように、上部構造がセットされるまで数カ月かかることもあります。術式によっては、抜歯と同時にインプラントを埋入し(即時埋入)、インプラントを埋入したと同日に仮歯を入れる(即時加重)、という方法もありますが、やはり最終的な補綴物が入るのは歯肉の治癒を待ってからになります。僕の考えとしては、人体が傷を癒し、骨を再生し、身体が自己修復力で治癒していく時間というのは、とても大切な期間なので、急いで省略させるべきではないと考えています。ほとんどの場合、埋入してから2~3カ月でしっかり咬める歯が入ります。症例によっては即時埋入や即時加重、あるいは早期埋入や早期加重が有利な場合もありますので、それぞれの患者さんの口腔内に応じた最善の治療期間というものをよく相談する必要があると思います。高い治療費で長く持つものを作るのだから、焦らずに、インプラントは完成まで時間がかかるものだという認識で治療に臨む方が良いのではないでしょうか。

デメリット③:メンテナンスが必要

インプラントに限らず、歯を長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必須です。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。正確にはインプラントは歯じゃないので「歯周炎」と呼ばず「インプラント周囲炎」と言いますが、歯ぐきが下がって口腔内に露出したインプラント体は自分の歯よりもプラークを停滞させやすい状況になりますし、歯槽骨と直接触れているので感染した場合の免疫反応が自分の歯とは違って垂直的に骨吸収が生じる場合があります。またインプラントには咬合力のクッションとなる歯根膜がなく、上部構造はエナメル質と違って咬耗・摩耗しないため、定期的な咬み合わせの管理や、時に咬合調整も必要になります。インプラント周囲炎にならないようにするためには、セルフケアだけでなく定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要なのです。インプラントは入れておしまい、ではありません。しかしそう考えると、例えばご高齢になって施設に入る、あるいは寝たきりや車イスになる、と言った生活の変化が生じた場合、定期的なメンテナンスが出来るかどうか、と言う事も考えなくてはいけません。インプラントがダメになった場合、訪問診療では抜去が困難だったり、逆にインプラントは長く持つために口腔内にインプラントだけが残ってしまい、かえってケアしにくい、と言った状況も起こり得るという事です。当院では訪問診療でもケアしやすいように、後からでも設計変更できるようなインプラント治療を行っていますが、いずれにせよ、インプラントは入れて咬めるようになっておしまい、ではなく、その後のメンテナンスがとても重要だという事を知っておかなければいけません。

デメリット④:治療が怖い

インプラントは顎の骨にチタン製のネジを埋入します。歯肉を切って開いてから、骨にドリルで穴をあけ、そこにネジを入れて歯肉を閉じて縫合する、という術式になります。これは言葉で説明すると、とても痛そうな、すごく怖い治療のような印象を受けますよね。この「痛そうな、怖そうな感じ」と言うのもインプラントの大きなデメリットだと思っています。ですが、このデメリットに関して言えば、実は無視できるくらいの小さなものだと考えています。インプラントの手術は、基本的に痛くないし、口を開けている時間もそんなに長くありません。もともと、入れ歯を使用している患者さん、つまり歯の無い患者さんは、ご高齢な方が多いです。総入れ歯の方などご年配の患者さんが日帰りで受ける手術なので、基本的にはオペの痛みや負担は大きくないと考えて良いと思います。もちろん骨を増やしたり本数が多かったりすると、大きな手術になる場合もありますが、術後に痛みが出て腫れる可能性も、術前の診断でほとんどわかるものです。そう言う場合はやる前にちゃんと説明があると思いますし、基本的にインプラントの手術と言うのは歯を抜くのと大差ありません。なので恐怖心に関して言えば、気持ちの問題だけですので、実際はほとんど痛くないし、手術自体は大変じゃないのだ、と思っていただいて良いと思います。

治療にはメリットだけ、デメリットだけ、という事は無くて、すべての物事に利点と欠点があるのだと思います。インプラント治療には大きなメリットがあります。その分、大きな欠点もあるのだと思って、歯科医師の説明を聞いた方が良いのではないでしょうか。私は、インプラント治療が万能だとは思っていませんし、必ず欠点についてもご説明させていただきます。インプラントを希望される患者さんに他の治療法をお勧めすることもあります。口腔環境だけじゃない、一人一人それぞれ異なる色々な状況を総合的に長い目で見て、患者さんと一緒に悩んでじっくり考える、という事が大切なんだと思います。

インプラントをする目的は何ですか?

私には治療の基準があります。当たり前に聞こえますが、これは「疾患を治療する」という単純な基準ではなく、今この治療を行うことで、あるいは今この治療を行わないことで、この先どんな人生が待っているのだろうか?という考え方です。おそらく皆さんも、虫歯の治療や歯周病の治療を、好きでやりたくて受けている患者さんは一人もいないと思います。でもなぜ治療を受けるのか。それは、今治療をしておいた方が、この先の人生にとって良いから。あるいは逆に、今この治療を受けないと、この先もっと大変なことが待っているから、という基準ではないでしょうか。病気だから治療する、という単純な、ある意味で脊髄反射的な考え方ではなく、笑顔で健康で幸せな人生を長生きするためには、今何をするかべきか?という判断基準が一番正しいのではないでしょうか。

インプラントに限らず、治療方法で迷ったときは、しっかりと説明を受けて、利点欠点を天秤にかけて、じっくりと考えます。そして考えても答えが出ないなら、その利点欠点はすべて忘れて、自分の選んだ選択肢の先には笑顔の人生が待っているかどうか、という基準で物事を考えると、もしかしたらあっさりと答えが見つかるかもしれません。

インプラントをする目的は何でしょう?それはきっと、しっかり咬めるようになるため、ではなく、笑顔で健康で、幸せな人生を、元気に長生きするため、なのではないでしょうか。高いお金を払って骨の中にネジを埋め込む治療です。説得されて流されたり、安易に決定してはいけません。インプラント治療は、末永く付き合えるような信頼できる歯科医院で、良い所も悪い所も、じっくりと説明を聞いてから行いましょう。

その他のメニュー

お口の健康講座のトップページです。

虫歯の原因って、人によって違うのでしょうか?

当院の理念やポリシーについてご紹介しております。

お問合せはこちら

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せはこちら

 虫歯が ナイ のは  ヨイヨイヨイ 

04-7141-4141

【受付時間】
月火水金 : 9:00~12:00/14:30~19:00
  土 日   : 9:00~12:00/14:30~17:00
※木曜・祝日休診

※入り口の正面に駐車場4台あります

お問合せはこちら

お問合せはお気軽に

虫歯がナイのはヨイヨイヨイ

04-7141-4141

メールでのお問合せは24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

ごあいさつ

森進太郎

森の歯科医院ホームページへようこそ!歯科治療を通して、地域のみなさまが笑顔で健康で幸せな毎日を過せるようにお手伝いをします!どうぞよろしくお願い致します。

診療時間

診療日
 
午前×
午後×
診療時間

午前  9:00~12:00
午後 14:30~19:00

※土日は17:00まで
※木曜・祝日休診

ご予約・お問合せ

お気軽にご連絡ください。

04-7141-4141