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むし歯になりやすい人、なりにくい人

お口の健康講座

虫歯になりやすい人、なりにくい人

歯医者に行かなきゃいけない理由の1つに「むし歯」があります。虫歯になると、歯に穴があく、しみる、食事をすると痛い、何もしなくてもズキズキ痛い、なんて事になってしまいます。歯の痛みって、嫌ですよね。お口の中は自分で確認しにくい部分なので、鏡で見てもどうなってるのかよくわからないし、痛みがあると不安になります。

むし歯は歯医者で治療するもの。しかし、そもそもなぜムシバになるのでしょうか?それは単純なようで、ちょっと複雑な原因があるみたいです。今回は、むし歯について一緒に考えてみましょう。もしかしたら、新しい発見があるかもしれませんよ。

むし歯ってなに?

歯の表面が溶けて穴があいた状態を齲蝕(うしょく)と呼びます。歯はエナメル質と呼ばれる頭(歯冠)の部分と、歯ぐきの中に隠れている根っこ(歯根)の部分がありますが、口になかに出ている歯の頭の部分がう蝕で穴が開いたりして欠損した状態の歯を「むし歯」と呼んでいます。厳密に言うと歯の欠損の定義はその原因によって少し分かれるのですが、広い意味で、むし歯とは「穴があいたりして欠損した状態の歯」と考えると理解しやすいでしょう。

むし歯の原因は?

教科書的には、う蝕の原因はカイスの4つの輪で説明されます。う蝕になるには、まず「歯」があって、そこに甘い「砂糖」があって、酸を作り出す「むしば菌」がいて、歯が溶けるだけの「時間」がある。この4つの条件がすべて重なったとき、う蝕が発生してむし歯になる、という考え方です。古くからある考え方なのですが、とてもシンプルで分かりやすいので、今回はこの4つの輪についてお話させていただこうと思います。

むし歯の原因1:歯の質

歯が強い、歯が弱い、というような言い方をすることがあります。むし歯になりやすいかどうか、その原因がそもそも自分の歯にある、という場合があるのです。虫歯はS.ミュータンスなどの「むしば菌」による感染症であると考えたときに、歯は宿主と呼ばれます。その宿主側の要因として、むし歯になりやすいかどうかの個人差が存在します。いわゆる「歯の質」と考えるとわかりやすいかもしれません。

宿主要因としては、以下のものが挙げられます。自分の歯は、酸で溶けにくい丈夫なエナメル質かどうか?歯の表面はツルツルでバイ菌(プラーク)が付きにくい状態か?歯並びは?親知らずの生え方は?唾液の性質や分泌量は?唾液の緩衝能や再石灰可能はどうか?歯ぎしりをしていないか?口呼吸していないか?ストレスを抱えていないか?などなど。むし歯になりやすいかどうかは、個人差があるのです。これは年齢によっても異なるし、生活環境にも影響をうけます。だからストレスが歯を壊す、という事もあるんですね。

またフッ素を取り込んだエナメル質は脱灰しにくい表面性状になりますし、初期のむし歯なら削らなくても再石灰化させて修復することも可能です。大切なのは、むし歯になりにくい歯を作る、という予防処置なんだと思います。多少歯ブラシをサボったくらいでは穴が開かないような、そんな丈夫な歯がいいですね。

むし歯の原因2:お砂糖

歯の表面はカルシウムの結晶で出来ていますが、これは「酸」で脱灰する、つまり酸で溶けてしまいます。う蝕で歯の表面に穴があくのは、「むしば菌」が酸を産生し、その酸が歯質を脱灰して溶かしてしまうからです。むしば菌が工事現場のヘルメットをかぶり、スコップやつるはしで歯を物理的に壊しているわけではないのです。酸で溶かすのですね。

歯が溶けるのは、むしば菌が酸を作り出すから。では、どうして虫歯菌は酸を作り出すのでしょう?ミュータンス菌は「糖」を栄養にして生きています。砂糖を食べて元気になって増殖し、その代謝物として酸を出す。だからミュータンス菌にとって砂糖は「ごはん」で、ご飯を食べて栄養にして、排泄物として酸が作られるのだから、酸はミュータンス菌の「うんち」なんだと考えると分かりやすいかもしれません。だから甘いものが口に入ってこなければ、むし歯の原因になる酸が産生されないので、むし歯にはならないという事になります。

甘いものといっても色々ありますよね。ですが私は、誤解を恐れずに言えば、虫歯の原因はお菓子やジュースに含まれる砂糖(ショ糖:スクロース)であると考えてしまった方が良いと思っています。キシリトールなどの代用甘味料がむし歯を作らないというのは広く知られていますが、極端に言えば、フルーツの甘さやハチミツ、水あめの甘さ、食事に含まれる調味料の甘さや炭水化物の糖質などは、むし歯の原因ではないのだと考えた方が分かりやすいです。全ての糖分を口に入れないようにするのは現実的じゃないし、う蝕リスクの大小を考慮して、むし歯の原因は朝昼晩の食事以外の時間で摂取するお砂糖なのだと考えてみましょう。

怖いのは脳が急激な血糖値の上昇を覚えて、禁断症状のように砂糖を欲してしまうこと。だからまずお子さんに対する砂糖や液糖の摂取に気を付けよう、という指導が重要なのだと考えています。歯のために甘いもの全部ダメ、とは言いたくないですから。間食は、飴やキャラメルをやめておせんべいにしてみましょう。

むし歯の原因3:むしば菌

むし歯の原因は、むしば菌が酸を産生すること。虫歯の原因菌としてはS.ミュータンスが有名ですね。ミュータンス菌は歯の表面に住んでいるのですが、口腔内の細菌の種類はみんなが一緒ではなく、個人差があるので、中にはミュータンス菌がいない人もいるようです。むしば菌がいなければ、あるいはお口の中のむしば菌の数が少なければ、むし歯にはならないようです。無菌状態のマウスに砂糖を与えても、むし歯にならないみたいですからね。

歯ブラシで除去する歯の表面の汚れを歯垢(プラーク)と言います。「プラークは食事の食べかす」ではなく、細菌(バクテリア)の塊なんです。だから歯の表面からプラークを除去する歯ブラシやフロスが重要になります。また、歯ブラシでは取り切れない汚れもあるし100%の菌を除去することは不可能です。無菌室で生活しているわけではありませんからね。大切なのは、「悪い菌を減らすこと」そして「疾患を生じないレベルで細菌と共存すること」なのかもしれません。

目に見えない微生物がむし歯の原因です、それは人から人へ感染します、なんて言われたら、それがたとえ正しい情報の一端だとしても、精神的にストレスを感じさせる怖い説明になってしまいますよね。正しい情報がストレスを与えるとしたら、そのストレスが病気の原因となりますので、なんだか本末転倒な気がします。情報というものは、その内容の真偽をちゃんと理解して、正しく解釈すれば、恐怖やストレスを感じることなく、虫歯の原因菌とも上手に付き合っていくことができるのだと思います。ペットと暮らす赤ちゃんは免疫力が高いと言いますよね。過敏にならずに細菌と付き合っていく事も重要です。虫歯の原因は1つではありません。この辺の内容は、特に妊婦さんや赤ちゃんのいるお母さんとゆっくりお話したいテーマです。

むし歯の原因4:時間

エナメル質はとても丈夫で、人間の身体で最も硬いと言われます。専門的に言うとエナメル質は外肺葉由来の上皮系組織、つまり発生学的に上皮なんですね。上皮組織って、そもそも細菌や外的刺激と接触する部分のバリアとして体を包んでいる組織ですから、表面に細菌が付着したくらいでは負けませんし、穴も開きません。本来、上皮は菌に強いのです。

でも、むしば菌は歯を溶かして穴をあけてしまう。上皮が細菌に負けて、体内への侵入を許してしまったわけですが、その理由はなぜでしょう?そこで「時間」というキーワードが重要になってきます。むし歯の原因を説いたカイスの輪は、最初は3つでした。しかし3つでは説明できなくなり、そのうち時間という4つ目の輪が加わりました。

歯にミュータンス菌がいて、そこに砂糖が入ってくる。すると歯の表面でプラークができて酸が作られ、歯の表面を溶かします。でもこれが単発で終わったなら、歯に穴はあきません。ポイントは酸が産生され続けて、歯が溶け続ける、という時間経過なんです。逆に考えれば、虫歯菌がいても、甘いものを食べても、歯が弱くても、歯が溶けて穴が開くだけの「時間」をそこに与えなければ、むし歯にはならないという事です。ここにも予防のヒントがありそうですね。「時間」をむし歯リスクの一つと考えた時、歯ブラシをするタイミングや、甘いものの食べ方など、むし歯にならないためのコツがあります。色々なリスクを持った患者さんがいて、その全員に同じ内容の指導や治療で虫歯予防ができるとは思いません。予防歯科には一人一人のリスクに合わせたコツをつかむことが重要だと思います。

むし歯にならないために

今回は、むし歯になりやすいかどうか、というテーマについて、古くから言われているむし歯の原因「カイスの輪」のお話をさせていただきました。いかがでしたでしょうか?何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

カイスの4つの輪にそって、むし歯の原因をお話させていただきましたが、実は私は、虫歯の原因はカイスの4つの輪だけではないと考えています。虫歯の病因論って本当はもう少し複雑なのです。

例えば上皮であるエナメル質が細菌に突破される大きな原因として「力」という重要な因子があるんですが、カイスの輪では「力」の要因をうまく説明できません。私は、う蝕の好発部位というのは「歯垢が溜まりやすい場所」ではなく「力が集中する場所」であるという考え方が重要なのだと思っています。外力でエナメル質がチップするから細菌に付け込まれる。むしばを語る上で、この「力」の因子はとても重要だと考えています。

教科書的な説明がすべての患者さんに当てはまることはありません。治療法も1つじゃないし、症例によっては治療するのか治療しないのかでさえ意見が分かれます。だからこそ、治療より正確な診断が大切だし、治療より「なぜむし歯になったのか」について考える方が大切だし、患者さん一人一人に合わせた医療が重要なのだと思います。

むし歯になりにくい口腔環境を作りましょう。自分にあった予防方法があるのです。歯が弱くても、甘いものが好きでも、工夫次第でむし歯にならないように予防することができます。いつまでも自分の歯でおいしく食事ができるように、笑顔で健康で幸せな長生き人生を目指して、一緒に頑張りましょう。

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